台湾ではとってもポピュラーな料理です。
「地瓜粥(ディクァチョウ)」と言いまして、台湾産の赤さつま芋の入ったお粥です。
このお粥は橙色の台湾独特の赤さつま芋を使い、インディカ米を水から炊いていまして芋の甘さはあるけれど他に塩味も砂糖味もしない、シンプルなお粥です。
優しい味でさらりとした口当たりは、どんな台湾料理とも相性抜群で、台湾料理のレストラン「欣葉(シンイエ)」の名物料理です。
一般的に中華料理は日本料理と違って、ご飯は副食のようなかたちになりますが、このお粥は存在感たっぷりです。
台湾料理を食べる時には、ぜひこの「地瓜粥」をいっしょに召し上がってみて下さい。新しい味の発見があるかも?
[地瓜粥のレシピ]
◆材料(2人分)
米(インディカ米)-------------300g
さつま芋-------------------1本
水------------------------3リットル
砂糖----------------------小さじ1杯
[作り方]
1.米は洗ってざるにあげ、水気をきっておく。
2.さつま芋は、皮をむいて一口大に切っておく。
3.鍋に水を3リットル入れ、沸騰させたら米を入れ表面が少し煮立つ程度の
火加減を保ちながらそのまま煮立たせた状態で約15分煮る。
4.芋を加えて中火にし、芋が煮えるまで15分煮る。
これで地瓜粥の出来上がりです。
2008年2月28日木曜日
台湾料理ベストセレクション其の4
2008年2月27日水曜日
台湾料理ベストセレクション其の3
日本でもよく知られている代表的な台湾料理で「菜脯蛋(ツアイプータン)」といいます。
ひとくちで言いますと切り干し大根の入った卵焼きで、けっこうフンワリとしていて優しい口当たりは食べ慣れると癖になってしまいます。
台湾料理はこの「菜脯蛋」のように素朴な料理が多く、「菜脯蛋」と「サツマイモ入りのお粥」の組み合わせはまさしく「台湾のお袋の味」と言えるのではないでしょうか。
いつのまにか台湾に行って3回食事をすると、そのうち1回はこの「菜脯蛋」を注文するようになっていました。
この料理の美味しい店は「欣葉(シンイエ)」という料理店です。
「欣葉」は台湾家庭料理の老舗で、もし私に「台湾での料理店を1軒だけ選べ」といわれましたら、迷わず「欣葉」を選びます。
日本にも何軒かチェーン店がありますので、ご興味が有ればヤフーやグーグルで「欣葉」を検索してみて下さい。
[菜脯蛋のレシピ]
◆材料(2人分)
台湾風切り干し大根-----------40g
長ねぎ---------------------1本
卵-------------------------3個
砂糖-----------------------小さじ1杯
胡椒-----------------------少々
旨味調味料-----------------小さじ1/2杯
油-------------------------適量
[作り方]
1.切り干し大根は水洗いし、塩抜きをしてから米粒くらいの大きさに刻む。
長ねぎはみじん切りにする。
2.鍋に油を引き、長ねぎを炒めて香りを引き出す。
切り干し大根を入れてよく炒める。
砂糖、胡椒、旨味調味料で味を調え、取り出して冷ます。
3.切り干し大根と卵を混ぜ合わせる。
鍋に少し多めに油を引き、混ぜ合わせた切り干し大根と卵を入れる。
4.丸く形をととのえながら、厚みのある中心部を軽くかき混ぜる。
鍋を火から離して円を描くように回しながら焼いていく。
5.片面が焼けたらひっくり返し、反対側を焼く。
全体がきつね色になったら火を強くして余分な油を飛ばす。
これで切り干し大根のオムレツ「菜脯蛋」のできあがりです。
2008年2月26日火曜日
台湾料理ベストセレクション其の2
この料理も日本ではあまり知られていませんが、台湾に旅行に行って時間に余裕が有れば、話の種にぜひトライしてみて頂きたい料理です。
焼酒鶏は台湾料理ですので、台湾語で「ショウチュウクエ」と発音します。中国語(普通語)では「シャオチョウチー」と発音します。
鍋に台湾の鶏(黒骨鶏)と漢方薬を入れ、棗(なつめ)、枸杞(くこ)の実、山人参、当帰、肉桂、など多種多様の漢方薬を入れ、米酒をなみなみと注いで沸騰したら火を付けアルコール分をとばして食します。
掲載した写真は屋内用の料理なので、炎は数10センチですが、屋外では鍋の替わりにずんどうを使用し、鶏を一羽丸ごと入れて3升ものお酒で煮ますので、炎も1m以上になります。
味の方は保証の限りでは有りませんが、なんとも豪快な料理です。
2008年2月24日日曜日
台湾料理ベストセレクション其の1
台湾に行ってこの料理と出会い、すっかりトリコになってしまいました。
腸旺は「チャンワン」と発音し、もともとは四川料理です。
アヒルの血を固めてレバー状にし、豚のモツとネギや豆腐を唐辛子のスープで煮込んでいます。 日本人の旅行客にはほとんど知られていませんが、台湾ではけっこうポピュラーな料理です。
腸旺を台湾の少しパサパサなご飯の上にかけて食べますと、やみつきになってしまいます。 台湾に行かれましたらぜひ召し上がってみて下さい。
[材料]
・豚モツ------------------300g
・鴨血--------------------200g
・酸菜--------------------1枚
・葱----------------------2~3本
・豆腐--------------------半丁
調味料A
・豆板醤------------------大さじ1
・にんにく-----------------3かけ
・しょうが(スライス)---------3枚
調味料B
・とうがらし-----------------2本
・砂糖--------------------大さじ1
・塩----------------------小さじ1
・醤油--------------------大さじ2
・酒----------------------大さじ2
・鶏がらスープのもと---------小さじ2分の1
・水----------------------500cc
・片栗粉------------------小さじ2
[調理手順]
① 豚モツはよく洗ってぬめりを取り、塩を入れた熱湯で10分ほど下ゆでする。
② 豚モツと葱、鴨血を3センチ幅に切る。酸菜は太めの千切り、豆腐は3センチ角に切る。
③ 油大さじ2をよく熱し、調味料Aを炒めてよく香りを出す
④ 調味料Bを入れ、煮汁を作る。これに②の材料を入れ、弱火で40~50分ほど煮込む。
⑤ 片栗粉を2倍の水で溶き、様子を見ながらとろみをつけ、鍋に移す。